ごとうゆうの本棚

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本好きのごとうゆうが読んだ本の感想などを気まぐれに紹介していくブログ

『パスタぎらい』

 おはようございます。

今朝の雨はすごかったですね💦

通勤通学大丈夫でしたか?

警報が発令されているところもあるようで……

とにかく安全第一に行動しましょう。


さて、今週の本はこちらです📙


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パスタぎらい (新潮新書)


基本データ

『パスタぎらい』
出版社:新潮社
価格:740円
ジャンル:エッセイ
読了日:2019年6月某日
 

感想

書店でぶらぶら書架を眺めていた時に突然目に入った。

 

「なんだ、このタイトル!」そう思ったら、作者はなんとテルマエ・ロマエヤマザキマリさん。

「え、そうなの?何が書いてあるの?」と買わずにはいられなかった一冊。

 

イタリアに暮らしているから、パスタにはなじみがあって、それこそ日本で言うお米のように、国民食だと思っていたのだけれど、なんと、そのパスタを「きらい」と断言し、「もっと美味しいものが世界にはある!」と主張する。

(別にパスタへのトラウマとか恨み言ではなかった)

 

「そうなのか、そうなんか?!」パスタ大好き人間の私は思わず声に出してしまった。

 

どうも、ヤマザキマリさん、貧乏時代に大げさでなく一生分のシンプルな味付けのパスタを食べたらしい。

確かにそこまでパスタ漬けの生活を送ったらパスタがそんなに美味しいものに感じなくなるかもしれない……。

言われてみれば、自分に置き換えればただの白米より美味しいパスタあるじゃん!と思ってしまう。

 

そしてこの本では、世界中の美味しいものが紹介されている。

なぜかシチリアで頬張った餃子とか、日本のラーメンだったりとか、日本の洋食の決め手とか。

他にも、なんと日本のスナック菓子のバリエーションの豊かさ、そして美味しさにまで触れてくれている。

やはり、生まれも育ちも日本というだけあって、日本の食について一章使っている。

なんだか嬉しい。

 

パスタがあまりおいしく感じられない、と言いつつも、イタリアにはそれでも美味しいものが沢山あるということで、イタリアの食文化も紹介している。

イタリアの魂であるといっても過言ではない、オリーブオイル、ビネガー。

高級食材として知られるポルチーニにまつわる生死をかけたエピソード。

そして驚いたのがクリスマスの風物詩と馬肉にモツ。

馬肉はスタミナ食らしく、お世話になったエピソード、モツの世界での食べられ方、クリスマスに食べられるお菓子にまつわるあれやこれ。

 

食文化だけでなく、ヤマザキさんの食の好みにも触れられていて、世界をつなぐのは胃袋だ、とヤマザキさんは言う。

(海外初心者時代に、食がコミュニケーションだと信じて頑張りすぎてしまう、何だかけなげでほほえましいエピソードも。)

食べ慣れないものを受け付けない私なんかは異文化コミュニケーション力0であろう。

日本の食べ物ですら精一杯である。

でも、ヤマザキさんのこのエッセイを読んでいると、海外でいろんなものを、それこそお腹を壊すくらいに食べてみたくなってしまう。

 

昔から食を大切にしてきたヤマザキさんだからこそ、各エピソードがこんなに美味しそうに、知らない料理でも、まるで香りまで立ち上ってきそうに、いきいきとしている。 読めば読むほどどんどんお腹が空いてくる。

肉が食べたくなったり、日本の「洋食」が食べたくなったり。

いやいや、いますぐコンビニに駆け込んでスナック菓子をつまみながらこの本を再読したくなったり。

 

食と味覚が創作の原点であると語るヤマザキさんの筆致はとても躍動感にあふれている。

 

最後に一言

何を食べるか迷ったらこの本を読め、そうお勧めしたい本です。

書店で運命のような出会いを果たしたこの本に、私は感謝しています。

 

そして今日のご飯はパスタにしようと思います。