ごとうゆうの本棚

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本好きのごとうゆうが読んだ本の感想などを気まぐれに紹介していくブログ

『ブスの家訓』

こんにちは。

梅雨らしく明日から天気が崩れるそうですね。

いやだなぁ。

もうあっという間に6月も下旬。梅雨明けしてほしいものです。

 

さて、先週に引き続いて、こんな本を紹介します。

 

 

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ブスの家訓


基本データ

『ブスの家訓』
出版社:中央公論新社
価格:1300円
ジャンル:エッセイ
読了日:2019年6月11日
 

感想

「ブスシリーズ」がやって来た。

 

大体の人が「実家」というものを持っていると思う。 自らを生み出し、作り上げた家族や家。

 

もちろんカレー沢さんにも存在する。 つまり、「ブス」を生み出した実家が。

その実家について、また、結婚してからの新しい家庭についてのリアルなエッセイである。 (リアルじゃなかったらフィクションになってしまうが。)

 

まぁ、その実家がすごい。さすがカレー沢さんを生み、そして育てた家である。

只者ではない。

まずお父さんから凄さが暴露されていく。

お父さんにとって義理のお母さんが建てた家の、7部屋のうち4部屋を私物でつぶす有り様。

自分で建てた家、自分の家系で代々受け継がれている家ならまだしも、義理の親が建てた家をこのように使うことは、並大抵の神経じゃできない、はずだ。

そして、まぁ文句こそいうものの、戦争が勃発しないのもまた不思議な話で、その大問題をめぐって大喧嘩になったり、実力行使に出たりはしないカレー沢家。

度量が広いというより諦めの境地なのか、いやいや変わっている。

 

変わっているなぁと思ったのは個人個人だけではない。

お墓参りのやり方もまた過酷であり、なぜそんなに単独行動か許されなかったのか、観光位したいじゃないかと思わずツッコんでしまう。

そして、そのお墓参りが唯一の家族旅行だったというのだからさらに驚く。

私だったら駄々をこねる。絵日記のネタすらないじゃないか。

 

親孝行もまた難しい。自称負け組のカレー沢さんとしては、自分の性格も鑑みこのまま売れないでいることが何だかんだの親孝行なのではないか、と持論を展開している。 (成功しても親御さん嬉しいと思うぞ。)

 

笑ってしまったのは(笑いどころ沢山なんだけど)、誕生会の話。

え?誰の?驚くなかれ、お父さんの。そして今もなお続いているのである。

いくつだよ。

主催は自分、家族全員強制参加で、「祝○○歳」という張り紙をしてカラオケを聞かせる、そういう誕生日会。

お元気で何よりです、としか言えない。

そもそも誕生日会って、自分が主催するものじゃないし。

 

お祖母さんもまた強烈な人だったりして、いろいろエピソードがあったりして実家の話が終わると、話は学生時代に移っていく。
学生時代の話はあるあるの連続。

青春などとは対極にいたおかげで、学校行事なんてまともな思い出の方が少ない。

小学校中学校に至っては記憶すらほぼない。 小学校は幸いにして?卒業アルバムなんてなかったが、あったら絶対写っていない。

だって載せるほど活躍してないんだから。

 

「ブスの一年」これまたあるあるで、父の日、母の日で迷走したり、結婚記念日で何話すこともなかったり、七五三の写真の話も「あー。あったね、そういうこと」と思うのである。

 

そして住まいと家事の話に移る。 個人的にはかなり長く書いてしまったと思うのでかなり割愛するが、こりゃ面白い。

家具のこだわりのなさだったりとか、家族は本棚を見ている話とか。

我が家は本棚がもう居間にどんと置いてあるので、何というか、いわゆるそういうものは持っていたとしたら、入れるのをためらうのだが、きっとカレー沢さんはためらわない。

夫婦共用の物置にそういう本を置いているのだから。

そして、そういう本については何も触れない旦那さん。

さすがのスルースキルである。

そんな旦那さんもトイレの使い方と、お弁当にはシビア。

お弁当はまずいとかではなく、「腐っている」。

そりゃシビアにもなるわ。お腹シビアになるんだから。

(因みに我が家は夫がそれを危惧し、お弁当制ではない。)

他にも、冷蔵庫で眠ってしまった、どう使っていいか分からない瓶詰の話、掃除しない人あるある、丁寧な暮らしとは?課金の作法云々、家庭生活のあれやこれやが沢山書かれている。

 

内容自体大したことないというか、言ってしまえば下らないのだが、いわゆる「分かりみが深い……」で満ちている。

そっかぁ、カレー沢さんもこんな感じに暮らしているのか。

何だかんだ私に似ているんじゃない?と思ったりした。

でもそれって、カレー沢さんに失礼だし、それって夫にかなり苦労を掛けていることになっているんじゃ?と誰も幸せにならないと思い直すのである。

 

最後に一言

自称ブスの薫さんの実家生活、そして今の家庭生活が暴かれる爆笑エッセイ。

生活に関するあれこれなので、大体どんな人でも実感がわきやすいのではないだろうか。

(共感できるかは別として。)

実家の爆笑エピソードは皆一人ひとり持っていそうな話である。

ぜひカレー沢家の話を読んで、自分の実家に想いを馳せてみてほしい。