ごとうゆうの本棚

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本好きのごとうゆうが読んだ本の感想などを気まぐれに紹介していくブログ

『的を射る言葉』

 おはようございます!

家を出ようとしたら通り雨に遭遇してびっくりしました。

今日晴れの予定だったのになぁ。


一昨日だったかな?面白い本を見つけたので紹介します。


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的を射る言葉 Gathering the Pointed Wits (講談社文庫)


基本データ

『的を射る言葉』
著者:森博嗣
出版社:講談社
価格:448円
ジャンル:エッセイ
読了日:2019年5月1日
 

感想

令和最初の読了本はこちら。

 

森博嗣さんが、自身のホームページで日記の冒頭に記した、切れる箴言集。

笑えるものから考えさせるものまで、抽象から具体、さらに飛躍した抽象まで様々な言葉が、ドロップのように詰まっています。

どうしたらこんなに鋭い洞察、考察がどんどん出てくるのか不思議でしょうがない。

 

最初からパンチをくらわしてくる。(的を射るのだから矢を放つのか。)

運命について。

「ないと知っている者が虚を創り、あると信じている者が虚を求める。」

グサッと、ヒヤッとさせられる。

 

と、思ったら、アナログについて。

「エンジンを切っても窓の上げ下げができるなんて、凄いな、手回しウィンドウ。」

確かに。アナログについての話はこれだけ。

確かに、確かにそうなんだけど。

予想外のオチみたいな最後に思わずくすっと笑ってしまったり。

今、窓が手回しの車なんて随分少なくなってきている気がする。

 

感心してしまったのがこれ。

無駄について。

「スピーチのないパーティって、」

この先、何が続くと思いますか?

答えは少し下に書きますので少し考えてみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解は、

「種なしブドウより、もっと素敵だ。」

無駄についての目の付け所も、そのための喩えも最高だと思いませんか?

たまたま私は種があるからブドウ嫌いなので、思わず噴き出してしまいました。

これは素敵な言葉だ。ぜひ何かを人前で話す人には覚えていてもらいたい。

 

一番好きだなと思ったのは、前進について。

「方角はどちらであれ、向いている方へ進めば、その人にとっては「前進」だ。」

 

最後に一言

108個のテーマについての箴言が収録されています。

なんで108個なんだろう。

もっと載せてくれてもいいのに。

(なんならホームページの日記に書かれている分全部でも構わないと思う。)

それ位、読んでいて楽しい。

お菓子を口に放り込んで咀嚼して味わって飲み込む。 また一つ手が伸びる、といった、その繰り返しであっという間に終わってしまうのです。

108個が煩悩の数だから?そういうこと?

特にあとがきには108個の話については書かれていないけれど、あとがきも森節が炸裂していてぜひ最後まで読んでもらいたいと思います。

一つ一つが短いし、それが108個なのでそんなに長い本ではありません。

どこから読んでもいいし、何度読んでもいい、どんな風に読んだっていい。

そういう、自由な本です。

因みに最後に、皆さんに覚えてもらいたい言葉がこちら。

 

「最も期待値の大きいギャンブルは、勉強である。」