ごとうゆうの本棚

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本好きのごとうゆうが読んだ本の感想などを気まぐれに紹介していくブログ

『月夜の散歩』

こんにちは。

夢の世界から日常に帰って来て、脱力してるゆうです。

そんなときに癒されたいエッセイがこちらです。

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月夜の散歩 (ORANGE PAGE BOOKS)


基本データ

『月夜の散歩』
著者:角田光代
価格:1238円
ジャンル:エッセイ
読了日:2019年4月3日
 

感想

『よなかの散歩』『まひるの散歩』に次ぐエッセイオレンジページ連載エッセイ第三弾。

「食」「人」「暮らし」「時代」の四部構成。

 

「おいしい」がいともたやすく国境を超えることが出来る謎、ケチのツボ(角田さんはサランラップ)、男女の自慢の話、憧れの部屋着生活、ご飯写真はいろんなことを気付かせてくれる話、ポイントカードをめぐる攻防、などなど、実生活あるあるが、角田さん独自の目線で、カクタ節で鋭く?時に困ったように?書かれています。

 

ポイントカードをめぐる攻防、「ポイントカードお持ちですか」「お作りしますか?」「作るとこれだけの割引が……」云々かんぬん、皆さんも遭遇したことが一度はあって、正直「面倒だなぁ」と思ったりしたことがあるのではないでしょうか?

男性、女性の自慢話も、特に「うん、すごいね」と言ってもらいたい男性陣。

女性の自慢は巧妙にオブラートがかかっているのに対して、男性陣はどこまでもストレートで方向も多種多様。

もう角田さんの言う通りそれは「無邪気」なのです。

 

さぁ、ここで角田さんが遭遇した男性の自慢話、これ本当に脱力しました。

こんなことで奥さんに自慢するの?って。

なんと、人間ドックで飲まされたバリウムを、下剤を使わずに自力で出せるというもの。

私が彼の奥さんだったら早々に黙らせている気がする。

でもその時の角田さんのように傍から見ていたら? 「うわー、すごいね」と言いそうになるに違いない。角田さんと一緒で。

いっそすがすがしい。

 

いろんな素敵エピソードが載っていて、オレンジページらしく角田さんの得意分野、お料理の話も沢山収録されているはずなのに、どうも一番記憶に残ってしまうのがこの話なのだ、悲しいかな。

 

次点で部屋着の話が記憶に強く残っているのだから、なんてひどい読者だろう。

私は家にいる時はもう徹底して部屋着なので部屋着の数の方が、外出着よりも多いのではないかというくらい。

部屋着のなんてらくちんなことか。

安らいで、家の中で落ち着いて作業ができる。

家の中で部屋着で過ごしているのだから無敵状態である。

何をしたっていいし、何もしなくたっていい。

宅配便の人が来たらそのまま出ればいい。眠くなったら昼寝だって自由だ。

この選択肢の多さが私を安心して日々の生活に放り込んでくれる。

ぜひ、角田さんにも気に入った部屋着が見つかることを祈るのです。

 

しかし、部屋着、角田さんが理想とする部屋着と私が日頃着ている部屋着には大きな隔たりがあるだろう。

後者の方が圧倒的にだらしない。(苦笑)

角田さんはきちんとされている方だから(というか世間一般がある程度きちんとしているから)、パジャマで宅配便を受け取るのを良しとしないのであって、良くはないけどまぁいいかと思ってしまう私が思っている部屋着とかなりの隔たりがある気がしてならない。

そして、私が改めなければならないのもはっきり分かる。

だから印象に残るエピソードとなった。

再び思う、ひどい読者だ。ごめんなさい。

 

付け加えておくと、エピソードごとにいろんな写真を載せてくれているのですが、それに加えて、角田さんの愛猫、トトちゃんの写真も沢山掲載されている。

可愛いったらない。

いくらでも眺めていられる。

なんだこのお得感満載のエッセイは。

早く文庫化されればよいのに。(文庫化待ちきれなかったんだけど)

 

最後に一言

あとがきによれば、このオレンジページへの連載はまだ続いているというではありませんか。

ぜひ4冊目もお願いしたい。

ずっと続いてほしい連載エッセイの一つです。