ごとうゆうの本棚

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本好きのごとうゆうが読んだ本の感想などを気まぐれに紹介していくブログ

『降り積もる光の粒』

こんにちは☔

今日は寒いし雨模様ですね💦

洗濯物が乾かないという超個人的な悩みを抱えています(笑)


今日の本はこちらです📙

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降り積もる光の粒 (文春文庫)


基本データ

『降り積もる光の粒』
著者:角田光代
出版社:文藝春秋
価格:660円
ジャンル:エッセイ
読了日:2019年2月27日
 

感想

泣いてしまいました。

 

自分がいかに何も知らなくて、無関心だったのか、そして無力なのかを思い知らされました。

衝撃が重たすぎて、読了日翌日にこの文を書いているのですが、なかなかうまく受け止められません。

 

女性というだけで、一体どれほどの苦しみを味わい、想像を絶する苦難に遭遇し、場合によっては命を落とす。

そういう国がまだたくさんあり、その現状が「そういう文化だから」と続いてしまっていることはとても悲しいことで、有ってはいけないこと。

なのに私たちはその現状を知らないし、何もできない。

こうやって文を書いていたところで、彼女たちの地位がいきなり向上するわけでもないし、安全が保障されるわけでもない。

ぬくぬくと安全が保障された中で、ある程度男女平等に学校を大学まで出て、パソコンなんて(自分には上手く使いこなせないほどの)機械を使って、好きなように本を読んだ感想を書いて、ネットに上げる。

どれほど恵まれた世界に生きているのか。

なのにどうして知らなかったのか。知ろうとしなかったのか。何もできないのか。

自国だって正直信じられないし、問題山積みの状況だけど、それでも知らなきゃいけないことはあるし、言い訳かもしれないが、知るだけでも価値がある、そう思いたくなりました。

 

「気づき」と「機会」が重要なキーワードになってきます。

ズン、とみぞおちに衝撃を喰らって、苦しくなって、涙が出てくる。

でもそれが紛れもないこの世界で起きている現実なのです。

ごとうにとっても、こういうことが起きている、と知るいい「機会」でした。

 

これは本書の最終章のお話です。

もちろんそれまでは普通の、といってはおかしいけれど角田さんの旅エッセイが綴られています。

印象的だったのは、旅には「親役」と「子役」がいるということ。

これは年齢関係なくて、どうしても性格上そういう役割分担になっているようです。

方向音痴で、地図も読めない、時刻表だって読めない、そんな角田さんは「親役」にくっついている「子役」。

かくいうごとうも同じ。てきぱきと行動してくれる「親役」に安心して任せてしまう「子役」。

(いつもお出かけしてくれる「親役」の友人たち、ごめんね。ここでお詫びします)

どうしたら「親役」になれるのか。きっとなれないんだろうな(笑)

 

旅が好きなのになぜか旅慣れない、そんな角田さんの名作エッセイ。 北斗星に乗って北海道まで行ったエピソードはうらやましすぎました。

 

最後に一言

最初に感想として重たいことを書いてしまったけど、半分以上は角田さんが旅に関して思うこと、旅の思い出を語ったエッセイです。

「家」と「旅」に関する考察なんてなかなか興味深い項目もあったりして、日本人気質での旅、外国人にとっての旅についても考えさせられます。

ただの旅行記ではないところが、おすすめポイント。

普通の旅行記を読みつくした、という旅行ファンにもおすすめです。

最終章だけでもぜひ読んでもらいたいです。