『怪魚ウモッカ格闘記 インドへの道』
勢いにのって、もう一冊紹介しようかと思います。
基本データ
『怪魚ウモッカ格闘記 インドへの道』
著者:高野秀行
出版社:集英社
価格:640円
ジャンル:ノンフィクション
読了日:2018年9月16日
感想
「えぇぇぇ?!」
これが感想です。
謎の魚を探しに行くというとんでもないプロジェクトが始動し、様々な困難を乗り越えて、待ち受けていたのはとんでもないオチでした。
いざ謎の魚ウモッカを探しに行くと決めた後の手順、当事者に話を聞きに行ったり、図書館で図鑑を調べたり、専門家に話聞きに行ったりという順序や流れは鮮やかで、さすが探検家という感じ。
だからこそ最後のオチには笑わされ、そして泣かされました。
『世にも奇妙なマラソン大会』に収録されている、姓の変更の件はこのエピソードからくるものです。
そのビックリなオチとは???
高野さんらしくユーモアにあふれた筆致で、常人にはなかなかまねできない体験記を書いています。
こんな人が本当にいるんだなぁ、世界は広いなぁ、こういう人がいるから世の中面白いんだろうなぁと思わせてくれます。
最後に一言
『世にも奇妙なマラソン大会』を読んだ人にはぜひオススメ。
「あー、この事件か」と楽しみながら読めると思います。
読んでない人にも、そもそも高野さんの作品初めてだよ、という人にも楽しんでもらえるはず。
そうさせるだけの力が彼の筆にはあります。
「面白い本を出したい」「誰も書かないことを書きたい」「誰も行かないところに行きたい」という彼の信条が読者をぐいぐい彼の冒険に引き込んでいきます。
非日常を味わいたい人は読むべし。