ごとうゆうの本棚

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本好きのごとうゆうが読んだ本の感想などを気まぐれに紹介していくブログ

『まひるの散歩』

 こんにちは!

すみません、すっかり曜日感覚なくなってて今週の本を更新してませんでした💦

最近このミス多いですね、気を付けます。


さて、今週はこの本!


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まひるの散歩 (新潮文庫)


基本データ

まひるの散歩』
著者:角田光代
出版社:新潮社
価格:460円
ジャンル:エッセイ
読了日:2018年12月25日
 

感想

角田さんのエッセイ3冊目。

 

1つ前の記事で紹介した、『よなかの散歩』の続編です。

今作は食に重点を置いて書かれています。

 

料理上手な角田さんが食を通して考え、感動して、驚いて……。

ご飯を作る、美味しいものに出会う、食べる、そんな何気なく当たり前のようにこなしている日常の一コマ一コマが幸せなことだよと伝えてくれる満腹エッセイ。

 

料理が出来ないごとうは、あまり料理の楽しさとかそういうのは分からないけど、角田さんの料理を食べてみたいし、一緒にご飯食べてお肉のおいしさを語り合いたいし、料理を教わって食べてみたい。

そうしたらどんなに楽しいだろう。

幼少期の偏食のこととかで「あるある」って笑ってみたりして。

どんどん角田さんのエッセイを読むのが楽しみになってきました。

 

最後に一言

なんと、この本、さりげなく写メが載せてあります。

エッセイに関連する、角田さんが携帯で撮った写真がそれぞれの話の後ろに載せてあるんです。

だから「あー、これってこのことか」と(勝手に)親しみを感じてみたり、かわいい飼い猫の写真も載っているのでたまになごんで、可愛さに悶えてみたり。

美人なんですよ、角田さんの猫。

写メなので?画像のサイズは小さいものがほとんどですが、それでも満載。

角田さんがもっと身近になる、そんな気がしてくる味わい深いエッセイです。

 

 

『よなかの散歩』

こんにちは。

なんだかはっきりしない天気が続いていますね。

洗濯ものが乾かなかったり、何となくテンション上がらなかったり、微妙な気分です。

こういう時はゆったりと自分の好きなことに集中するといいですね。

 

今週はこの本です。

読了日の順番が前後してしまっていますがご了承ください。 

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よなかの散歩 (新潮文庫)


基本データ

『よなかの散歩』
著者:角田光代
出版社:新潮社
価格:490円
ジャンル:エッセイ
読了日:2018年12月20日
 

感想

角田さんのエッセイ2冊目。

 

オレンジページのコラムに連載されていたものが収録されています。

食や人、季節や時間、様々なテーマで、角田さんの日常や思うところが書かれています。

それぞれの日常の小さい事柄が柔らかく書かれていて、読んでいて何だかホッとする一冊。

そして、角田さんは「あるある」を見つけるのがとても上手。

読んでいて、「そうそう、分かる」という部分がたくさん。

 

それに、なんだか可愛いのである、角田さんが。

大人として成熟しながらも、無垢な部分も残っていたり、青春の甘酸っぱさというか、何て言うかあの独特の部分が残っていたりして、だから見える世界が幅広いし、ごとうが言うのもアレだけど、可愛い。

(読んだことないけど)小説のイメージとだいぶ違う気がしているのは、まだ角田さんの作品を読んでいる歴が短いからかしら?

 

なんにせよエッセイの角田さん、とても素敵なので、小説のファンの人にも読んでもらいたいって思います。

 

最後に一言

最後に言いたいことを感想のところに書いてしまったので、あまり最後に一言のところに書くことがなくなってしまったのですが、一言言うとすれば、角田さんのエッセイ読んでいると、焼肉食べたくなります。

さすが肉好きの角田さん。

無邪気に「おいしい」って書いてくれるんだもの。

素直って素敵。

 

 

『降り積もる光の粒』

こんにちは☔

今日は寒いし雨模様ですね💦

洗濯物が乾かないという超個人的な悩みを抱えています(笑)


今日の本はこちらです📙

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降り積もる光の粒 (文春文庫)


基本データ

『降り積もる光の粒』
著者:角田光代
出版社:文藝春秋
価格:660円
ジャンル:エッセイ
読了日:2019年2月27日
 

感想

泣いてしまいました。

 

自分がいかに何も知らなくて、無関心だったのか、そして無力なのかを思い知らされました。

衝撃が重たすぎて、読了日翌日にこの文を書いているのですが、なかなかうまく受け止められません。

 

女性というだけで、一体どれほどの苦しみを味わい、想像を絶する苦難に遭遇し、場合によっては命を落とす。

そういう国がまだたくさんあり、その現状が「そういう文化だから」と続いてしまっていることはとても悲しいことで、有ってはいけないこと。

なのに私たちはその現状を知らないし、何もできない。

こうやって文を書いていたところで、彼女たちの地位がいきなり向上するわけでもないし、安全が保障されるわけでもない。

ぬくぬくと安全が保障された中で、ある程度男女平等に学校を大学まで出て、パソコンなんて(自分には上手く使いこなせないほどの)機械を使って、好きなように本を読んだ感想を書いて、ネットに上げる。

どれほど恵まれた世界に生きているのか。

なのにどうして知らなかったのか。知ろうとしなかったのか。何もできないのか。

自国だって正直信じられないし、問題山積みの状況だけど、それでも知らなきゃいけないことはあるし、言い訳かもしれないが、知るだけでも価値がある、そう思いたくなりました。

 

「気づき」と「機会」が重要なキーワードになってきます。

ズン、とみぞおちに衝撃を喰らって、苦しくなって、涙が出てくる。

でもそれが紛れもないこの世界で起きている現実なのです。

ごとうにとっても、こういうことが起きている、と知るいい「機会」でした。

 

これは本書の最終章のお話です。

もちろんそれまでは普通の、といってはおかしいけれど角田さんの旅エッセイが綴られています。

印象的だったのは、旅には「親役」と「子役」がいるということ。

これは年齢関係なくて、どうしても性格上そういう役割分担になっているようです。

方向音痴で、地図も読めない、時刻表だって読めない、そんな角田さんは「親役」にくっついている「子役」。

かくいうごとうも同じ。てきぱきと行動してくれる「親役」に安心して任せてしまう「子役」。

(いつもお出かけしてくれる「親役」の友人たち、ごめんね。ここでお詫びします)

どうしたら「親役」になれるのか。きっとなれないんだろうな(笑)

 

旅が好きなのになぜか旅慣れない、そんな角田さんの名作エッセイ。 北斗星に乗って北海道まで行ったエピソードはうらやましすぎました。

 

最後に一言

最初に感想として重たいことを書いてしまったけど、半分以上は角田さんが旅に関して思うこと、旅の思い出を語ったエッセイです。

「家」と「旅」に関する考察なんてなかなか興味深い項目もあったりして、日本人気質での旅、外国人にとっての旅についても考えさせられます。

ただの旅行記ではないところが、おすすめポイント。

普通の旅行記を読みつくした、という旅行ファンにもおすすめです。

最終章だけでもぜひ読んでもらいたいです。

 

 

『今日もごちそうさまでした』

 こんばんは。

歯茎が腫れたので歯医者さんに行ったら、まさか突然親不知抜歯宣告をくらって、人生初抜歯を受けたごとうです。


やわらかいものを抜歯した逆側で噛んでくださいという、ご飯ミッションがある中で紹介する本はこちら。


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今日もごちそうさまでした (新潮文庫)


基本データ

『今日もごちそうさまでした』
著者:角田光代
出版社:新潮社
価格:520円
ジャンル:エッセイ
読了日:2018年12月15日
 

感想

角田さんの初、食エッセイ。

 

自他ともに偏食を認める角田さん、大人になって食べられなかったものが食べられるようになる瞬間、それは大きな感動と驚きとともにやってきます。

とにかく肉が大好きな角田さんが嫌い(あるいは知らない)野菜、魚、珍味etc……を食べられるように!

 

何がすごいって、角田さん、お店で美味しいものに出会って克服するものもあれば、ちゃんと自身で作るのです。

そしてそれが上手に仕上がっちゃう。

そりゃ、自分で料理して食べられなかったものが克服できるよなぁ、と感心してしまいました。

うらやましい、その料理のセンス。

一人暮らし初期時代にお母さんからもらった分厚いレシピ本で、レシピ通りに作れば美味しく仕上がる、と認識したそうであるが、実際そう出来る人と、なぜかできない人がいるんだから世の中は不思議です。

 

読んでいると、もう出てくる食材の料理がとても美味しそうで、思わずお腹が空いてくるし、角田さんとご飯を食べに行きたくなります。

 

ごとうの家も、嫌いなものは無理しない、白米にはお供がほしい、そういう家だったので余計に親近感というか、共感が湧くのかもしれません。

 

角田さんのお父さんの食に関係するエピソードが切なくて、また大人になると分かるおいしさの宝庫で、まさに「昭和のお父さん」像でした。

 

最後に一言

小説のイメージを「重たい」「厚ぼったい」と思って何となく敬遠していた角田さん。

エッセイは違いました。

リズミカルに、ユーモラスに、そしてありのままに食材のおいしさを語っていました。

 

四季色とりどりの食材が出てくる出てくる、魔法のように。

そしてCDのボーナストラックのように入っている、「とくべつな記憶」。

角田さんの「とくべつな記憶」とともに改めて身の回りの食材のおいしさを実感してみませんか?

角田さんが作った料理のレシピも巻末についているという豪華な文庫本です。

お腹が空いてくる名エッセイ、ここにあり。

 

 

『坂の下の湖』

 こんにちは。

昨日は友達と久しぶりに1日遊びました。

いつまでもこうやって会ってくれる友達がいてほしいものです。ありがたいですね。


さて、今週の本はこちら。

またいろいろと考えさせられる、けど背中を押してくれる、そんな本と出会いました。


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坂の下の湖 (集英社文庫)


基本データ

『坂の下の湖』
著者:石田衣良
出版社:集英社
価格:500円
ジャンル:エッセイ
読了日:2018年12月5日
 

感想

エッセイ第三弾。

 

今作も優しく前向きな、石田さんの文章が……

と思ったら、当時の日本と世界の情勢がよほど厳しかった(確かに厳しかった)せいで、かなり辛口に書いてあります。

でも、厳しい時だからこそ悲観しすぎずに、マイペースで人生を謳歌していこう、というメッセージが。

成熟した国になった以上、下降線をたどるのは仕方のないことで、何も下降線が全て悪いわけじゃない、そう分析してくれていて、このコラムをリアルタイムで「R25」で読んでいた若者は少しホッとしたのではないかと思ったり。

 

仕事だけでなく、恋愛や結婚、趣味といったいろんな角度から、今の成熟した日本での生き方をしなやかにアドバイスしてくれる一冊でした。

(それでも第一弾、第二弾より辛口なトピックが多くてびっくりしたけどね)

今回重点を置いていたのは、恋愛と経済。

経済も政治も上手く分析、考察されていて、恋愛は「そうか、なるほど……」と考え込まされる若者の悩みが多くて、そこに、どんどん出かけていって見る目を甘くして異性を見てみよう、と現実的なアドバイス

そりゃそうだ、求める理想ばかり高くても相手が現れる確率なんてどんどん下がるのだから。

 

文庫版のあとがきに、「ではまた、つぎのエッセイ集でお会いしましょう。」と書かれていました。

次作が出ればいいのだけど。

石田さんのエッセイを他にも読んでみたくなりました。(このシリーズの他に2冊ほど読んでいます)

 

最後に一言

「そろそろ大人になって、成熟とゆるやかな下降を受けいれよう。坂の下の湖にむかって、ゆったりと歩いていこう。それは案外、たのしい旅になるのではないか。」

 

あとがきで、石田さんはこう記しています。

このシリーズの石田さんの生き方の考えに共通しているのは、「ひとまず現状を受けいれて、しなやかに生きていく方法を模索してみよう」ということ。

しなやかに生きていくのは簡単なことじゃないから、趣味だったり恋愛だったり、何か仕事以外にも目を向けてみよう、今の居場所、今の生活、現状が全てではないよと訴えている。

どうか視野を広く持って希望は捨てずに軽やかに、柔らかく生きていってほしい、そういう強い願いが込められているシリーズでした。

転職や今の人生に悩む人が手に取る「R25」という冊子にふさわしいエッセイ集だったと三巻読了して感じました。

 

石田さんのこの考え方、そして柔らかな伝え方、ごとうは好きです。

皆さんはどうですか?

ぜひ本屋さんで立ち読みでもいいと思います、手に取ってみてください。